1. 工事の背景
今回ご紹介するのは、既存の鉄扉に電磁レリーズを後付けした施工事例です。
もともとこの区画はオフィス専用のエントランスではありませんでしたが、新たに共用部から直接入れる動線を確保したいという要望がありました。
しかし一方で、建築基準法や消防法では火災時に扉を自動で閉じて煙や炎を防ぐことが義務付けられています。
利便性と法令遵守を両立する解決策として選ばれたのが「電磁レリーズ」でした。

2. 電磁レリーズとは
電磁レリーズは火災報知設備や防災システムと連動する装置で、平常時は扉を開放したままにでき、非常時に自動で扉を閉じる仕組みです。
これにより、日常は出入りがスムーズに、火災時には防火区画を形成して避難経路の安全を確保できます。

3. 施工のポイント
今回の工事では以下の点に特に配慮しました。
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既存扉を活かした後付け施工
既存の鉄扉をそのまま使用し、最小限の工事で電磁レリーズを設置。 -
配線・意匠性へのこだわり
配線経路を工夫し、エントランスのデザインを損なわない仕上がりに。 -
確実な連動試験
火災報知設備と連動させ、非常時に確実に閉鎖することを現場で確認。

4. 避難安全を守る考え方
近年の建築計画では、火災時に避難完了まで安全を確保する時間をどう確保するかが重要視されています。
今回の施工もこの考え方を踏まえ、
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火災時に煙や炎を区画内にとどめる
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避難時間を十分に確保する
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建築基準法・消防法の法定基準を満たす
ことを徹底。利便性だけでなく、建物全体の防災性能を高める役割を担っています。

5. 動画でご紹介
電磁レリーズの設置は、日常の利便性と火災時の安全性を両立できる施工方法です。
挙動を動画でご覧ください。
※出典元 ゴールドマン株式会社
ホームページ内の掲載動画【電磁レリーズ マグネット・ドアホルダー 防火戸用 自動閉鎖装置『他社レリーズとの比較』】より引用
今回のようにオフィスの新しい動線づくりやエントランス改修を検討する際には、法令遵守とデザイン性の両面を満たす解決策が必要です。
コストパフォーマンスの高い最新の設備で費用面を最小限に抑えた実績も多数ございます。防災工事についても是非お気軽にご相談ください。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。





