手間はかかるけどセキュリティドアとしての安心感は電気錠~電池錠との違いを解説

オフィスや研究施設など、セキュリティを求められる空間で導入される「セキュリティ錠」には、主に電池錠電気錠の2種類があります。
一見似ている名称ですが、その構造と信頼性には大きな差があります。


電池錠と電気錠の基本構造の違い

種類 電源 特徴 向いている環境
電池錠 単三電池など市販電池で駆動 電源工事不要・設置が簡単 出入りの少ない部屋や個室
電気錠 建物電源(100V)に接続して駆動 高い耐久性・安定稼働・システム連動が可能 執務室・サーバールーム・エントランス等

電池錠は導入しやすい反面、電池切れによる不作動のリスクがあります。
一方で電気錠は耐摩耗性・耐久性に優れ、また入退室管理システムとの連動も容易なため、
出入りの多いオフィスやセキュリティレベルの高いエリアに最適です。


電気錠の施工に必要な「見えない工程」

電気錠を設置するには、ドア自体に電源を通すための配線処理が欠かせません。
今回は新設するアルミパーティションドアに電気錠を組み込む、一般的な施工をご紹介します。

① パーティションドアを加工

パーティションのドアに電気錠対応の通電金具を取り付け、配線ルートをドア内部に加工して作ります。
これにより、開閉時にも電源供給が途切れない構造になります。

② 電源ケーブル(Fケーブル)の準備

電気錠を設置する位置に合わせて、天井からケーブル線(開閉のための信号や入退室記録用)とFケーブル(電源用)を出しておきます。設置するドア上に梁がある場合は床下から出すこともあります。

③パーティションに電源を通し、電源装置を設置

床からパーティション柱内にケーブルを通すため、柱に開口を設けて配線を通します。電源装置はOAフロアの場合は床下に電源装置を設置。OAフロアでない場合はセキュリティエリア内の壁面に設置することが多いです。

⑤ 電気錠の本体を設置

柱内部に仕込んだ線をパーティション表面に出し、電気錠本体との接続をして完成です。

※電源が露出の場合

ドアに設置した通電金具と電源をこのような方法で結線し、開閉動作時の安定通電を確保します。


安さなら電池錠、信頼性を求めるなら電気錠

電池錠は設置が容易で小規模空間には適していますが、
長期的な信頼性や耐久性を求めるなら電気錠が最適です。
とくに、オフィスの入退室が多い場合や、セキュリティシステムと連動させたい場合には、
初期コスト以上の安心を得られます。

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