オフィスのゴミは正しく捨てよう。~廃棄物処理の基礎の基礎~

オフィスのゴミは正しく捨てよう。~廃棄物処理の基礎の基礎~

 

廃棄物の処理は単なるゴミ捨てではありません。不適切な処理は法的リスクだけでなく、企業の信頼や存続にも関わる重大な問題です。本コラムでは、廃棄物処理における基本的な法令・分類・管理のポイントをわかりやすく解説します。

✅ 廃棄物処理の目的は?

廃棄物処理の主な目的は、以下の3点です。

  • 廃棄物の発生抑制(リデュース)
  • リサイクルの促進
  • 不法投棄の防止

不法投棄を行った場合、最大で3億円の罰金(法人)や懲役刑が科されるなど、厳しい罰則が定められています。

✅ 産業廃棄物処理法とは?

正式名称は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」。生活環境の保全と公衆衛生の向上を目的とし、廃棄物の分別・保管・収集・運搬・処分・再生に関するルールが規定されています。

また、産業廃棄物を搬入する車両は「収集運搬車両」として登録されたものでなければなりません。

廃棄物 収集運搬車両

廃棄物の種類

廃棄物は大きく2種類に分類されます。

一般廃棄物

  • 紙くず
  • 繊維くず
  • 木くず
  • 廃プラスチック類
  • 生ごみ・電池・ガラス陶器など

産業廃棄物

  • 燃え殻・汚泥・廃油・廃酸・廃アルカリ
  • 廃プラスチック・ゴムくず・金属くず・木くず
  • 建設廃材(石膏ボード等)

✅ 事業者の責務は?

事業者は廃棄物に関して以下の責任を負います。

  1. 発生させた廃棄物を自らの責任で適正に処理する(搬出事業者として)
  2. リサイクルや減量化に努める
  3. 適正処理のための情報提供を行う
  4. 国や自治体の施策に協力する

※建設工事における搬出事業者は、元請業者(発注者から直接受注した事業者)です。

✅ マニュフェスト伝票とは?

マニフェスト(産業廃棄物管理票)は、廃棄物が適正に処理されたことを確認・証明するための伝票です。

7枚複写式で構成されており、収集運搬・処分・最終処分の各工程で記録を残します。

  • A票(排出事業者保管用)
  • B1・B2票(運搬業者控え/運搬終了報告)
  • C1・C2票(処分業者控え/処分終了報告)
  • D票(最終処分報告)
  • E票(排出事業者の最終確認用)

マニフェストの発行と管理は、すべて搬出事業者が行う必要があります。







✅ まとめ

正しい廃棄物処理は、単なるルール遵守にとどまらず、企業の信頼を守るための重要な社会的責任です。特に建設業やサイン業においては、適切な分別・保管・運搬・処分に加え、マニフェストの正確な運用が求められます。
日々の業務の中で「処理は業者任せ」では済まされない場面も多くあります。今回のコラムを通じて、廃棄物処理に関する基本的な考え方と実務上の注意点を押さえ、今後の業務にお役立ていただければ幸いです。不明点や疑問があれば、専門業者や行政機関に早めに相談し、適切な対応を心がけましょう。

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