校舎リノベーション事例】ラジオ収録や配信のための防音スタジオの作り方

 全国各地で進む学校校舎のリノベーション

内装の技術で歴史ある校舎を蘇らせ、価値ある施設として活用することは社会性もありSDGsにも貢献できるやりがいのある仕事です。

今回はかつての中学校を再生した商業施設の一室に、防音スタジオを新設した事例をご紹介します。

お客様のご要望は、「元教室をラジオ収録・配信が可能な防音スタジオにしたい」というものでした。
教室の前には人通りの多い廊下があり、1階という立地上、外部の話し声や足音などの影響が想定されます。そこで私たちは、外部音をしっかり遮断しつつ、快適で使いやすいスタジオ空間を実現するための防音設計を行いました。


 スケルトンからの防音構造づくり

既存内装が撤去されたスケルトン状態の教室から施工開始。

ステップ①天井・壁の下地を組み上げます
ステップ②壁と天井に吸音材「グラスウール」を敷き詰めます

ステップ③通常より厚みと重量のあるボードで囲い、さらに吸音効果を高める木毛板で仕上げます

木毛板は凹凸のある素材で、音の反射を抑え、吸収効果を発揮する防音建材です。
この段階でも十分な遮音性能が得られますが、今回はさらに性能を追求しました。


 遮音性をさらに高める複合技

  • 毛足の長いタイルカーペット:床面からの反射音を吸収

  • 木製カーテン:木の繊維構造による自然な吸音効果

  • 2重ガラス仕様:開口部の音漏れを大幅に低減

  • 厚みのある防音ドア:ドア下部の隙間を極限まで抑制

このように実際の防音工事では、吸音材と遮音材を組み合わせて使うのが一般的です。
壁の中にグラスウール(吸音材)を充填し、その外側を石膏ボードや木毛板(遮音・吸音併用)で覆うことで、音の反射・透過の両方を抑えることができます。

これらの複合的な対策によって、外部からの騒音をほぼ感じない高性能スタジオが完成しました。


外観にも木材を多く採用することで、デザイン性と遮音性を両立しています。


 遮音か、吸音か?

遮音性能を高める方法は一つではありません。
建物の用途・周囲の環境・求める静音レベルに合わせ、最適な素材と工法で「遮音」「吸音」を組み合わせることで最適な「防音」性能となるのです。


アロワーズでは、今回のようなスタジオ・会議室・個室ブースなど、さまざまなシーンに合わせた施工を研究しています。音のことでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

様々な内装施工実績で培った技術を、リノベーションが必要な空間で提供いたします。

リノベーションカテゴリの最新記事